映画「パッチギ LOVE & PEACE」 -206-
「○○・・パートⅡ」は、第一作をみていないと、やや分かりずらい、というところがありますが、この映画は大丈夫です。「パートⅡ」ともいってませんし。
映画ファンなら、観ておくべき映画かもしれませんよ・・。
数年前の「パッチギ 第一作」、青春群像は、うまく描かれていたかもしれませんが、繰り返しでてくる乱闘シーンには、正直、辟易してしまいました。でも当時、話題になりましたね。
場所が、京都から今回、東京に変わり、どうなるかと思っていましたら・・、またもや、のっけから電車内での大乱闘シーン・・。
「アチャー」と思いましたが、ここが主役の二人が出会う場となる設定で、この辺りは井筒和幸監督、うまいです。
時代設定は私の青春の頃ですね。チョッとしたところに、当時の様子が描かれています。でも、その頃を知らない人には、何ということもなく、スーッと通りすぎていくんでしょうね。
それは仕方ないです、外国映画で「よく分からんな・・」というところは大体、そういう部分です。
ところで、前作同様に、「日本人」と「朝鮮人」がメインテーマです。こういう話は・・緊張します。今回は戦争も絡んできますから、更に複雑です・・。
私がウンと小さい頃ですが、田舎の隣家に、朝鮮出身の方が住んでおられたそうです・・、私には全く記憶はありません。そこに住んでいた方が、何かの時、言われたという言葉は、今でも覚えています。
「チョーセン、チョーセン、バカするな、同じマンマ(飯)食って、同じポンポ(糞)こいて、どこ・・違う・・」、子供心にも、何とも切ない・・と思いました。
この映画では、その問題だけでなく、筋ジストロフィーのこと、芸能界のウジウジとした裏側、などが重層的に綴られていきます。
なかなか重たい映画ではあります。
ですけどね、それだけでは映画になりません・・。楽しいところ、ニコッとするところ、痛快なところも・・、沢山あります。
いつもの井筒作品同様、主役の周りを、しっかりとした役者が、ズラリと取り囲んでいます。
「国生さゆり」も、「チョッと出」ですが、なかなかいいです。実は、私、この人が大好きです・・。森光子、宮本信子、その何々代か後・・。
ヒロインの「中村ゆり」という女優、上戸彩の雰囲気に似ています、根性がありそうなところもソックリ・・。これから期待できるのでは、ないでしょうか。
この映画、出演者が熱演してますし、全体的にみて、いい映画だと思います。
いろいろと「好み」が違っていても、それなりに楽しめるのではないでしょうか。
「音楽」は、私の学生時代と同じ時期、京都にいた「加藤和彦」だそうです、彼も歳をとったことでしょうね・・、演奏は「東フィル」とか・・。
こういうことを事前に知っていれば、更に興味深かかったかもしれませんが・・。観る前に、色々と情報が多すぎても・・どうかとも思いますし・・、この辺り、思い惑うところではあります。
次は「しゃべれども しゃべれども」を観る予定、楽しそうです。「憑神」なんていう映画の予告編もやってましたが、これも面白そうです。

この記事へのコメント
映画にすると面白くなるかもしれません。
原作は、浅田次郎さんにしてはホロリと来なかったような・・・・・
ただ浅田次郎モノは、映画やドラマになると、がっかりすることが多いんですよね・・、この映画はどうでしょうか。
テンポよく、音楽がいい感じで使われていましたね。私は世代が違うけど、主人公と同世代の方が観ると、自分の青春時代と重ねて、せつなかったりするだろうな~と思いました。
2作目は、主役も皆、役者が変わってるんですね。
それにしても、人生ゆっくりさんは、いろーんな映画を観るんですね。
守備範囲の広さにはいつも感心します。
かすかに、こだわりがあるのは「反逆心」ですかね・・。「パッチギ」は、そこにグイグイ訴えかけてきてニクイです。