本「大地の子」  -311-

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私が、これまでで、一番感動し、とても面白かった本は「大地の子」です。
会社勤めしていた頃に、読んだのですが、どうにも我慢できなくて、仕事中も、机の上に、つい広げて読んでしまいました。後にも先にも・・一度だけの経験です。

勿論、通勤時間の往復や、家に帰ってからも読んで・・、「上・中・下」巻を、アッという間に読み切りました、こんな本は本当に初めてでした。

後で、NHKのドラマにもなりましたね、このドラマも、とてもよかったです。
ドラマの最後のシーンは、三峡下りの船上でした。

私も、ここでの船に二泊しました。本当は寝ている間に出発地に遡り、翌朝から「川下り」がスタートするところでした。
上海からの飛行機の出発が遅れに遅れ、夜遅くになって船に乗り込みました。
深夜の食事でしたが、給仕してくれる若い娘たちは元気でしたね。

ツアーでは遅くなっても食事が準備されていますから、中国国内線の、あの弁当は食べないようにしましょう・・、ほんとにマズイ・・です。

翌日の早朝、まだ皆さんお休みのようで、いまだになお川を遡っている船の後ろ甲板に一人座って、両岸の絶景を眺めました。
このドラマのシーンがしみじみと蘇ってきました。
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この本の後書きで、「当時の胡耀邦総書記の絶大なバックアップで、強制収容所なども取材でき、この本が書けた」と、山崎豊子は書いています。

その開放政策の延長線上に、今の中国が繋がっているなら・・、もっともっと凄い国になっていたと思いますよ。紆余曲折は、この国のならいです・・。

最近、こんな新聞記事がありました、これをみたので、ここにも、この記事を書いてみようと思いました。
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「大地の子」では、製鉄所の建設に際し、日中の技術者が、激しく対立する場面があります、そういうことも、多々、実際にあったのでしょうね。
そこらあたりのこの本の描写には迫力があります、当時の(多分、今も・・)中国の人の心根をよく描いています。

この本が書かれた時期、私が勤務していた会社の研修センターにも、当時、何十人かの中国人研修生が来日していて、通信やらの勉強をしていました。
皆さん人民服でしたね・・。女性の方が、結構おられたのが印象に残っています。

当時、「日中最前線」にかかわった人たちにとっては、こういう新聞記事は、本当に懐かしく思い出されたことでしょう。


この記事へのコメント

かこ
2007年11月27日 11:16
山崎豊子は本当にいい仕事をしていますね。大地の子はテレビで見ただけで読んではいませんで少し違うかも知れませんが戦争をはさんでの日中関係が見せての力作でした。
私が夢中で読んだのは「沈まぬ太陽 」でした
ニポンで外資系会社での女性関係のミスでハワイ左遷されたの小学校時代友人の招かれて仲間男女6名で行った時 その何もない自宅の本棚にあったのでした。良かった。 七十歳近いおじさんが
どうして感動したのか?私たちはあえて
2007年11月27日 11:32
仲間相談はしないにもかかわらず帰国してからみんな読んでいたのでした
労働運動したばかりアフリカあたりまで左遷された人が主人公ですから同感するものがあったのかも。その方も女性問題はこじつけだし 日航のオスタタカヤマの事故に労働問題として戦った。
「白い巨塔」もよいですね
人生ゆっくり
2007年11月27日 14:54
山崎豊子の小説は、ドッシリとしていて、本当に面白いです。ただ、思い出したように盗作事件が出てくるのは、困りものですが・・。

日航機事故の時、その場所に近いところで勤務していました。あの本の、あの個所を読むと、いろいろと思い出します。
2007年11月27日 16:34
病後の今は長い小説を読み続ける根気が無くなりました。
人生ゆっくり
2007年11月27日 17:04
特に山崎豊子の小説は、長い長いですからね・・。
リハビリ中は、手に持っても軽い、短編集などはいかがでしょうか。

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