天声人語  -419-

画像

新しい「天声人語」に、未だ馴染めないです。
写真は、細いスペースだった「最後の記事」と翌日の記事です。

何度かの中断はありますが、中学校の頃から、この欄には慣れ親しんできました。
体裁を変更した理由は、いろいろとあったのでしょうが、個人的には、変えない方がよかったようにも・・。

「珠玉の文章」という言葉がありますが、ここの文章は、本当に見事です。この短い文章で、感動したことが、何回もあります。ここで初めて知ったことも沢山あります。

写真の上の記事・・、出でしを含めて、本当に見事な文章・内容です、文章づくりの模範になるようなものではないでしょうか。


天声人語に関連してのエピソードを一つ・・。

またまた40年近く前の話ですが・・、荒垣秀雄という方がおられました、かっての「天声人語」の名文家として著名でした、この方が執筆された頃の文章をまとめた本も読みました。
周囲での出来事に対する鋭い観察、それを的確に描く文章力・・、なによりも自然に注ぐ暖かい目が素晴らしい・・。

私が入社して1~2年経った頃でしょうか、次の年に事業所に入ってくる連中を対象とした「新入社員歓迎会」の担当になりました。当時の新入社員数はハンパではなく、市民会館を借り切って実施する盛大なものでした。

少し趣向を変えようと、プログラムの一つで講演を企画し、私が何人かの候補者リストをつくりました。実は第一候補ではなかったのですが、結果的に、荒垣さんにお出ましいただくことになりました。
文春の文芸講演会などでも話されているようでしたが、あの流麗な文章のように、洒脱なエピソードも加えて含蓄のある話を・・、と期待していました。

結果は・・、全く、期待を裏切られました。吉永小百合などの著名人との交友など、楽しい話題もあったのですが、何とも話の脈絡が悪いうえ、内容が面白くなかったです。
「名文家=名話し手」とは、ならないものだと・・、つくづく勉強しました。

毎朝、天声人語を読みながら、いま書かれている人は、サテ、話の方はどうかな・・、と思うことがあります。


ps)その後も、いろいろな場面で、いろいろな方に「講演」をお願いしました。
とても「いい話」を「とてもうまく」話してくださった方がいる一方、担当者として、その場を立ち去りたいと思うような方もいました。
講演者を選ぶ時は、「実際に自分が、その講演を聴き、心に残った経験がある方」または、周囲の信頼のおける人が「同様の経験をしたことがある方」にすべきだと・・、今では固く信じています。
有名人は、特に要注意です。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2008年06月01日 19:53
人生ゆっくりさんこんばんは。
確かに講演会など聞くと、普段抱いているイメージと違う方がいらっしゃいますね。鋭い評論など本で読んでいるといかにも舌鋒鋭い論客を想像したりしますが、実際に話を聞いてみると訥弁だったりして…あれ?と思った経験が私にも何回かあります。
人生ゆっくり
2008年06月02日 04:53
「人間」そういうものだから・・面白い、と言えなくもありませんけどね。
講演料は、結構な金額ですから・・、満足させてくれないと・・。
のんびり猫
2008年06月02日 12:53
どんな内容の話でも、ある程度のユーモアが必要ですね。どんなに内容が良くても、眠くなるような話をする人は・・・下手な落語家より話し上手で、内容も深い・・・と言うのが理想ですが・・・
人生ゆっくり
2008年06月02日 14:41
高校生の頃、水上勉の講演を聴いたことがあります。生い立ちを含めた暗い内容で、訥々としゃべられ、引き込まれました。ごくごくタマにですが、こういう人もいます。
2008年06月04日 12:57
第五福竜丸の乗組員で死の灰をあびた大石さんの話を聞きました。メモしたものを読み上げただけでしたが、生々しい体験を交えて説得力がありました。そのあと声優・歌手として有名な人の話がありましたが焦点がボケた感じで何を聞いたか忘れてしまいました。耳に届いても心に響かない話もありますね。
人生ゆっくり
2008年06月04日 16:04
結論的には、過去にいろいろ苦労した元スポーツ選手が、一番当たりハズレがないと思っています。実際に体験したことは「強いむです。
2008年06月05日 14:57
最近勤め先の先輩だった2人の講演を聞きました。一人は天野祐吉さんで、憲法9条に関するものでしたが、公民館の行事で無料でした。なかなか芯の通った話でした。エレベーターで一緒になり、挨拶したら「覚えているよ」といってくれました。
もう一人は俳人の黒田杏子さんで、季語の話を聞きました。これはNHK文化センターの有料講座でしたが、色々なエピソードを交えて、気をそらしませんでした。

天声人語のスペースが変わったのは、活字を大きくしたことにより、紙面が12段に減ったためです。
読者層が高齢化してきていることへの対応でしょうか。
偶数段になったため、新聞の折り目で記事が分断されることがなくなりました。
昔は1頁15段一行15字詰めでしたから、随分活字が小さかったのです。その後2度くらい活字が大きくなりましたので、眼鏡なしでも何とか読めるようになりました。
広告面は以前の15段の時の寸法のままなので、記事のスペースが半端になっていて、横組みやら、字詰めを変えて対処しているようです。
人生ゆっくり
2008年06月05日 21:48
天声人語・・、なるほど、そういうことですか。
何にしても、字は大きい方がいいように思います、字が読めないのは、ツライです。
私、ズッと「近く」は見えていたのですが、最近はサスガに・・。

この記事へのトラックバック