映画「マイ・バック・ページ」  -986-

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1969年、当時、私は大学生でした。
その時代に少しずつ、波高が高くなっていった大波の真っ只中にいました。

原作は、事実に基づいた話のようですが、私は全く知りませんでした。

安田講堂落城後の数年間の物語です。
東大卒の妻夫木聡クンは新聞社に入社後、週刊誌部門に配属され、スクープをものにしたいという強い気持ちを持っています。そんな彼の前に「武装闘争」を切々と語る過激派活動家の松山ケンイチ クンが現れます。

妻夫木は彼を疑う気持ちもあるのですが、巧妙な松山に翻弄されるように、のめりこんでいきます、どうみても危ないです、「オイオイ、少し待てよ・・」という気持ちになります。
二人とも、誰かに導かれるように、破滅的な「挫折」に向って突き進んでいきます。

松山ケンイチは上手い俳優ですね。様々に屈折した気持ちをもつ「イイカゲン」な若者を、見事に演じていました。

学生時代の私は、ヘルメットをかぶることはありませんでした。大声でアジリまくる「活動家」の演説を聞いても、毎日配られる沢山のアジビラをみても、いつもどこか引っかかるものがありました。
松山演じる、この映画の若者のような「胡散臭さ」を、いつも感じていました。

一方で、時に、もう少し「行動」する必要があるのではないかとも思いましたが・・。
我が世代・・イザという時、行動を起こすことに、少し躊躇する傾向があるように思います。なかなか厳しい体験でしたから、一種のトラウマになっているのかもしれませんね。

当時それなりに流行りましたが、「赤色エレジー」を歌っていたのは「あがた森魚」でした。彼が、この映画で週刊誌の編集長役を飄々とした姿で演じていました、くすっと笑いました。

時代の雰囲気は、よく描かれていたと思います、いずれにしても、何ともホロ苦い時代でした。
「映画は楽しくなければいけない・・」が信条の私ですが、時々( よく・・)、こういう映画に、ついつい行ってしまうのは、なぜなのでしょうね・・。

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この記事へのコメント

2011年06月15日 07:57
私は高校までしか行っておりませんので、大学紛争の”意味”がよくわかりません。支持したい思いと若いなと思う気持ちがない交ぜでした。
でも、死ぬまでに一度デモをしたいです。
若い俳優、女優さんたちは、微妙な表情が上手だと思います。
人生ゆっくり
2011年06月15日 11:49
当時は、いろいろな人が、それぞれに勝手ななことを言っていました。思い返しても「いったいあれは何だったのか・・」、今でも、よく分かりません。
今なら「原発反対」のデモなどいかがでしょうか・・。
さとうきび
2012年02月16日 00:14
映画のブログもとても興味深く読ませて頂きました。私は小学6年生の頃に浅間山荘の中継を子供心に不思議な気持ちでテレビをみた記憶があり心に残っています。どうしてそこまで身を投じれるのか興味があり学生運動の本を読んだりしました。平和な今でもその当時の記事があると読み込んでしまいます。「マイ・バック・ページ」DVD借りて観ます。しろやま日記さんファンです。
人生ゆっくり
2012年02月16日 06:19
ありがとうございます、励みになります。
浅間山荘事件は、当時の連中が持っていた「いいかげんさ」が、行き着くところまで行った・・ということだったと思います。
現代の若者が、何があってもシーンとしているのは、いただけませんが・・。

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